2004.3.5

2004年度政府予算案の衆議院通過について(談話)

社会民主党
幹事長 又市征治

  1. 本日、衆議院本会議において、2004年度政府予算案の採決が行われ、衆議院を通過した。政府予算案はもちろんのこと、イラクへの自衛隊の派兵や年金問題、三位一体改革、鳥インフルエンザなど重要案件が山積した予算審議であったが、小泉首相をはじめとする閣僚は紋切り型の答弁を繰り返すばかりであり、十分に審議が尽くされたとはいいがたい状況の中で、採決が行われたことは、遺憾と言わざるを得ない。

  2. 04年度の政府予算案が、目的不明の、まったく新味のない縦割り予算であり、従来の予算の数字いじりに過ぎないものであることは、既にわが党が指摘してきたところである。むしろ、年金支給の引き下げや厚生年金保険料の引き上げなど、国民への犠牲と痛みの強要が際立つばかりであり、景気に対してもマイナス効果しかないものと言わざるを得ない。また、ミサイル防衛システム関係費が盛り込まれるなど、予算上も対米追随をいっそう強めるものとなっている。

  3. 政府は、「景気は回復基調に入った」としているが、実態は一部の大企業や輸出産業に限定されたものであり、国民や中小企業にはまったくその実感はない。本格的な回復基調にしていくためには、今こそ、雇用や福祉などに大胆な予算配分を行い、国民の生活不安や将来不安を解消することが必要である。

  4. 予算審議は参議院に移るが、わが党は、政府予算案の問題点や不十分さを徹底的に追及し、国民生活を守るために奮闘する決意である。