2004年5月10日

民主党菅直人代表の代表辞任について(談話)

社会民主党
幹事長 又市征治

  1. 政府の年金改悪法案を共に廃案に追い込む立場にあった野党第一党の代表が、国民年金保険料の未納問題で不信を招き、重要法案を審議する通常国会の半ばで辞任にいたったことは、極めて残念である。

  2. 一方、小泉首相が福田内閣官房長官の辞任と菅代表の辞任を相打ちさせる形で閣僚の保険料未納問題について幕引きを図り、政府の年金改悪法案を粛々と成立させようと考えているのならば言語道断である。辞任した福田官房長官以外の6閣僚については何も問題がなかったかのように続投を命じた小泉首相の姿勢は、任命権者として無責任極まりないものと言わざるを得ない。

  3. 与党と民主党による三党合意によって年金改悪法案の欠陥が解消されたわけではない。国民は14年間に渡って保険料がアップし、給付は15%も低下する政府案そのものに不信を抱いているのであり、本当に抜本改革に踏み込むような法案修正を行なうのであれば政府案はいったん撤回し、仕切り直しをするのが筋である。社民党は、あくまでも政府案を廃案とするために全力を挙げる。

以上