2004年5月22日

日朝首脳会談の結果について(談話)

社会民主党
幹事長 又市征治

  1. 本日、1年8ヵ月ぶりに日朝両国間で首脳会談が開催された。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による拉致事件や核開発によって日朝関係がこう着状態にあったが、拉致被害者のご家族8人のうち5人が帰国する運びとなり、「日朝平壌宣言」の履行が両国首脳間で再確認されたことを基本的に歓迎したい。

  2. 拉致被害者のご家族8人が、全員そろっての帰国にならなかったことは極めて残念だが、曽我ひとみさんのご家族が一緒に生活できるような環境を政府が早急に整えることを強く希望する。また、会談では死亡などとされている10人の安否の再調査も合意された。北朝鮮政府は、この約束を守り、拉致事件の早期全面解決に誠実に取り組むべきである。

  3. 今後、拉致事件の全容解明が急がれると共に、「日朝平壌宣言」に沿って、核・ミサイル問題、日本による植民地支配の問題などを討議するために日朝国交正常化交渉が早期に再開されることを期待する。日朝間の関係改善は、核問題を討議する6ヵ国協議にも肯定的な影響を与え、北東アジア地域の平和と安定に貢献することは間違いない。社民党は、日朝間に横たわる懸案事項が、対話によって平和的に解決できるよう、最大限の努力をする決意である。

以上