2004年7月12日

第20回参議院議員選挙の結果について(談話)

社会民主党 
幹事長 又市征治

 社民党は今回の参議院選挙を、小泉内閣による生活と平和の破壊をこのまま許すのかどうか、日本の社会の分かれ道になる選挙戦と位置づけ、党の全力を挙げて戦ってまいりました。

 結果は、比例区では改選議席と同じ2議席確保にとどまりました。選挙区でも党公認候補は懸命に努力し、最終盤で票の上積みを図りましたが、議席確保には及びませんでした。目標とした議席数を確保できなかったことについては、党員や支持者の皆さんに率直にお詫びしたいと思います。

 二大政党制が取りざたされる中、自民党でも民主党でもない、平和で共に生きられる社会への改革、改憲ではなく憲法を活かす議席こそ必要だと訴えてまいりましたが、いま一歩、有権者の皆さんの中に浸透させることができませんでした。今後、党の再建と改革に「待ったなし」の覚悟で取り組んでまいります。

 今回の選挙戦、欠陥を放置し、国民を置き去りにして強行した年金改悪、そして国会の承認すら抜きに「持ち回り閣議」で決めた多国籍軍参加問題で、有権者の皆さんは小泉内閣に対し、確実にノーをつきつけました。他の野党とも協力し、年金改悪と自衛隊の多国籍軍参加問題で、引き続き、小泉内閣を追及していきます。

 選挙戦の最中、小泉首相は「集団的自衛権の行使」を認める方向で憲法9条を変えることを明言しました。今後、改憲問題が政治の焦点に浮上してきます。日本を「戦争のできる国」へと転換させることは何としても阻止しなければなりません。社民党は、憲法を政治に、外交に、職場に、そして生活の隅々に活かす立場で、市民の皆さんと幅広く手を携えて、改憲の流れに対抗していく決意です。

 最後になりましたが、選挙区・比例区の双方で党に熱いご支持をお寄せくださった有権者の皆さんに対し、期待に応えて国会の内外で奮闘することをお約束し、お礼にかえさせていただきます。