2004.8.4

年金改悪廃止法案の否決について(談話)

社会民主党全国連合
幹事長 又市 征治

  1. 本日、民主党提出の「国民年金法等の一部を改正する法律を廃止する等の法律案」など4法案が、与党の反対多数によって否決された。先の参議院選挙の結果は、年金改悪法は廃止すべきだという国民の意思を示したものであり、そのことは選挙後の世論調査でも7割以上の国民が年金改革のやり直しを求めていることに表れている。にもかからわず、十分な審議時間を保障せずに年金改悪法廃止関連法案を与党が否決したことは、民意を問答無用で葬り去るものである。社民党は、国民とともに与党の横暴に強く抗議する。

  2. 民主党が単独で提出した法案は、国民が強く反発した「三党合意」と同じような内容が盛り込まれ、歳入庁創設のように論議が煮詰まっていない点も含まれるなど、にわかには応じがたい問題点がある。しかし、社民党は、世論が求める年金改悪法廃止の一点で民主党案に賛同した。

  3. 社民党は、年金改悪法の白紙撤回を求めた民意を数の力で葬り去る政府・与党の姿勢を徹底的に批判するとともに、小泉「暴走政治」をストップさせるために、今後も他の野党と協力していくものである。同時に、誰もが安心して老後を送ることができるよう、党の年金改革案をもとに、抜本改革の実現に向けて引き続き努力する。

以上