2004年8月29日
旧橋本派会計責任者の逮捕について(談話)
社会民主党
幹事長 又市征治
- 本日、東京地検は自民党旧橋本派が日本歯科医師会(日歯)から小切手1億円を受領し、政治資金収支報告書に記載しなかったヤミ献金事件で、旧橋本派の政治団体「平成研」の当時の会計責任者を政治資金規正法違反の疑いで逮捕した。巨額のヤミ献金は、自民党の政官業癒着・金権依存体質を象徴する言語道断の事件であり、自民党が国民の政治不信を助長させた責任は極めて重い。疑惑は徹底解明されなければならない。
- 日歯および日歯の政治団体である日歯連と医療行政、自民党との癒着関係は、今年2月に発覚した中央社会保険医療協議会に絡む汚職事件、さらには昨年の総選挙での元自民党衆院議員の公職選挙法違反などで、すでに10数人が起訴される大事件となっている。司直の手だけに疑惑の解明を委ねるのではなく、国会の場でも直ちに疑惑解明に取り組むべきである。
- この間、日歯をめぐる疑惑について野党側は、関係者の国会招致を強く要求してきたが、自民、公明の与党がこれを拒んできた。疑惑にフタをしようとしてきた与党の姿勢は、厳しく批判されるべきである。日歯連は自民党の最大献金団体の1つであるだけに今回の1億円ヤミ献金についても、受領の場に同席していたと言われる橋本元首相をはじめとする自民党関係者らを参考人招致するなど、自民党と日歯の癒着関係を、この際、徹底的に究明しなければならない。
- 巨額のカネを媒介にして政策が売り買いされ、特定団体の利益だけが政治に反映されるようなことはあってはならないことである。社民党は、今回の事件を徹底追及すると同時に、企業・団体献金の規制などに誠実に取り組み、政官業癒着政治の根絶に全力で取り組む。
以上