2004年9月9日
辺野古沖ボーリング調査に断固抗議する(談話)
社会民主党
党首 福島みずほ
- 本日、那覇防衛施設局は、米軍普天間飛行場の代替施設建設に伴う名護市辺野古沖でのボーリング調査に着手した。ボーリング調査は、辺野古沖代替施設の実質的な建設開始を意味し、基地の県内移設に反対する多くの沖縄県民の意思を踏みにじるものである。社民党は調査開始に断固として抗議する。
- 防衛施設局がボーリング調査を試みた4月19日以来、本日まで144日間にわたって辺野古沖移設に反対する周辺住民を中心とした座り込みが続いている。移設に反対する多くの住民の存在を知りながら、200人に制限したアリバイ的な説明会をもって調査に踏み切ることは許されない。また、沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落事故の原因や再発防止策さえ、明らかにされない中、一方的に調査を開始した防衛施設局の姿勢も厳しく批判されなければならない。
- 米軍普天間飛行場の辺野古沖移設は、完成までに15〜16年を要するだけでなく、米軍基地を沖縄県内にたらい回しにするだけで、沖縄県民が望む普天間飛行場の早期返還にはほど遠い。自然環境を破壊し、1兆円を超えるとされる米軍施設の新たな建設は、沖縄県民と国民に新たな負担を強いるものである。社民党は、辺野古沖移設を含めた代替施設の建設に反対し、普天間飛行場の即時閉鎖・撤去による無条件返還を強く求める。
以上