2004年9月17日

プロ野球選手会のスト決行について(談話)

社会民主党
幹事長 又市征治

  1. プロ野球の球団統合問題をめぐり、労働組合・日本プロ野球選手会と経営側の日本プロ野球機構との間で交渉が続いていたが合意に至らず、選手会が18、19日の両日、プロ野球史上初めてストライキを決行することとなった。交渉が決裂したことは大変に残念だが、選手やファンの合意を欠いた拙速な合併・球団数削減は、選手や関係者の雇用、労働条件を脅かし、プロ野球の今後にとってもプラスにつながるものとは思えない。社民党は選手会の掲げた要求を理解すると共に、選手の身分に関わる重要問題である以上、ストライキを支持する。

  2. 経営側も、プロ野球の構造改革に取り組む姿勢を見せるなど一定の譲歩を行なったと伝えられるが、経営事情を理由に合併にこだわり続けてきたことは、選手やファンを置き去りにした側面が否定できない。また、新たに球団保有に意欲を見せる企業が複数、名乗りを上げている中、来年からの新規参入を頑なに拒む理由についても十分な説得力を持っているとは言い難い。

  3. 経営側は、ストライキについて「違法かつ不当」としたと伝えられているが、雇用や労働条件に関わる問題は当然、団体交渉事項であり、協議が決裂した結果行なわれるストライキを違法とした指摘は当たらないと考える。社民党は、選手会のストライキを支援すると同時に、経営側が選手会の要望を真摯に検討し、交渉を早期に再開して解決にあたることを切に要望する。

以上