2004年9月27日
内閣改造について(談話)
社会民主党
幹事長 又市征治
- 本日、第2次小泉改造内閣と自民党新3役の人事が発表された。前内閣から6人が留任したことも含め、閣僚の顔ぶれから国民に向けた新たなメッセージはうかがえず、「サプライズ」も特徴も感じられない人事となった。小泉首相が繰り返す「改革断行」からはますます遠ざかり、党内融和と派閥均衡が際立った内閣だ。
- 小泉首相は組閣にあたり、郵政民営化を尊重する人事にすると繰り返してきたが、改造内閣の最優先事項が郵政民営化であるとしたら、国民の関心事からは大きくかけ離れている。国民は依然として、景気や雇用、年金・介護・医療など社会保障の将来について不安を抱えたままであり、これらの問題を放置して郵政民営化だけに腐心することは、「痛み」の押し付けと生活破壊に平然とする小泉首相の政治姿勢を端的に示すものである。
- 昨日、日歯連からの1億円ヤミ献金事件で村岡兼造元官房長官が在宅起訴された。「自民党をぶっ壊す」という小泉首相の就任時の発言とは裏腹に、自民党は自民党のままであり、組織ぐるみの金権依存・政官業癒着体質は何ら変わっていない。疑惑に背を向けて幕引きを図り、金権政治の温存を図る小泉内閣と自民党政治を変える以外に、もはや国民の政治不信を払しょくすることはできない。
- 小泉内閣による3年半あまりの政治のもとで生活と社会保障、平和が破壊されてきたが、今後も憲法や教育基本法の改悪などが急ピッチで進められることが予想される。社民党は、平和で安心して暮らすことができる政治へと改革を進めるため、小泉内閣と自民党政治に終止符を打つことに引き続き全力を挙げる。
以上