2004年10月27日

イラクでの日本人男性拘束について(談話)

社会民主党
幹事長 又市征治

  1. 本日、イラクで日本人男性1人がイスラム武装組織に拘束された。政府は安否の確認など情報収集を急ぎ、人命尊重を第一に人質解放に全力を挙げるべきである。

  2. 小泉首相は早々に「自衛隊は撤退させない」と公言したが、人質の安全を考えると人命を軽視した判断だと言わざるを得ない。人質拘束という卑劣な行為は言語道断だが、戦争を支持し、多国籍軍にまで自衛隊を強引に参加させてきた政府の判断の誤りについても改めて問題にせざるを得ない。

  3. 周知のように開戦時にイラクに大量破壊兵器は存在せず、国連のアナン事務総長がイラク戦争の違法性を言及するなど、この戦争に「大義」も正当性もないことは明らかである。またイラク全土で依然として戦闘状態が続き、サマワでも砲弾の着弾が確認されるなど、イラク特措法に照らしてさえ、自衛隊がイラクに駐留する根拠は失われており、基本計画の延長など到底容認できるものではない。人質解放に万全を期すことと同時に、イラクからの自衛隊即時撤退を要求する。

以上