2004年11月15日
日朝実務者協議の結果について(談話)
社会民主党
幹事長 又市征治
- 本日、日朝実務者協議を終えた日本側代表団が帰国した。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)によって拉致され、不明・死亡などとされた10人の安否に関し、新たな生存情報に接することができなかったことは極めて残念である。
- 拉致事件が発覚してから2年以上、さらに2度目の日朝首脳会談で10人の安否についての再調査が合意されてから半年近くが経過して、今回、北朝鮮側から資料などが提供されるに至った。北朝鮮側の調査と情報提供に多くの時間が費やされてきたこと自体、遺憾と言わざるを得ない。また北朝鮮側の説明には、なお不自然な点が多いとされており、今後、持ち帰られた資料などの分析結果を通じて疑問点をただし、正確な情報提供を求めるべきである。
- 一方、今回の実務者協議で、北朝鮮側は調査委員会の責任者との面会を実現させるなど情報提供に一定の前向きな姿勢を示した。今後も北朝鮮には誠実に対応することを強く求めつつ、対話によって拉致事件の一刻も早い真相究明・全面解決を図るべきである。
以上