2004年12月10日
自民党・武部幹事長の「自衛隊に入れば」発言について(談話)
社会民主党
幹事長 又市征治
- 昨日、自民党の武部勤幹事長が講演で、若い世代のフリーターが増加していることなど教育問題に関連して「1度自衛隊に入ってサマワみたいなところ行き、緊張感を持って地元から感謝されて活動して見れば、3ヵ月ぐらいで、またたく間に変わるんじゃないか」と述べたと伝えられる。折りしも、政府がまったく説明責任を放棄し、自衛隊のイラク派遣延長を閣議決定した当日に、退避勧告が出されているはずの「サマワに行け」などと述べることは、与党幹部にあるまじき暴言である。フリーターの人たちのみならず、派遣延長に6割が反対している国民を冒とくするものと言わざるを得ない。
- フリーターと呼ばれる人たちの多くは正規職員になることを期待しながら、企業のリストラやコスト削減の下で、賃金や福利厚生、社会保障制度の適用などで極めて不利な条件に置かれていることは周知の通りである。派遣労働の全面解禁や雇用の流動化政策で、非正規雇用の拡大を推進してきたのは、政府・与党にほかならない。このことを棚上げして、自衛隊に入ればフリーター増加の問題が解決するかのような発言は、まったくの的外れであり、言語道断である。社民党は、武部幹事長が発言を撤回して自らの誤りを認め、非正規雇用の待遇改善や均等待遇の実現など、与党幹部として責任ある言動を行なうことを強く求める。
以上