2005年1月27日

検察審査会による橋本元首相らの不起訴不当議決について(コメント)

社会民主党
幹事長 又市征治

 日歯連から自民党旧橋本派への1億円ヤミ献金事件について、東京第二検察審査会が橋本元首相、野中元幹事長、青木参議院議員会長に対する不起訴は不当だとする議決をしていたことが明らかになりました。

 周知のように橋本元首相は先の臨時国会の最終盤に、非公開の政治倫理審査会で弁明しましたが、1億円の使途や政治資金収支報告書未記載の原因について、一切、明らかにすることができませんでした。収支報告書の不記載問題を取り上げただけでも、滝川元会計担当、村岡元官房長官、そして橋本元首相の供述や発言は、ことごとく異なっており、日歯連事件の真相はいまだに藪の中です。

 この点、橋本元首相らの不起訴を不当とした検察審査会の議決は極めて妥当であり、検察は捜査をやり直し、事実関係の究明に尽くすべきです。

 また報道では、旧橋本派においてヤミ献金の1億円の一部を始め、パーティ券の売り上げからも「裏金」をつくり、選挙資金に充てていたことを滝川元会計担当が証言したといわれています。政党と国会議員に関わる疑惑である以上、司直による捜査と並行して、国会の場で真相を明らかにすることは政治の使命です。社民党は、改めて橋本元首相、野中元幹事長、青木参議院議員会長、村岡元官房長官らの証人喚問実現に全力を挙げます。