2005年1月31日

イラク国民議会選挙について(談話)

社会民主党
幹事長 又市征治

  1. 昨日、イラクで国民議会選挙の投票が行なわれ、比較的高い投票率であったとされる一方、爆弾や銃撃のテロによって全土で40人近くの市民や警官が亡くなったことも報じられている。すべての国民が問題なく投票できたのかどうかも含め、投票率や議席が確定していく過程をなお、注視したい。

  2. 国民議会選挙はイラクの人々による国家の再建に向けた重要なステップであるが、今回の選挙をもって米英両軍による武力行使と占領統治、政府の自衛隊派遣が正当化されるものではない。ましてや、投票日に多くのイラク市民が犠牲になったように、イラクの現状は、なお予断を許さず不安定であることは疑いない。

  3. 今後、大統領の選出や新憲法案の国民投票などが予定されているが、イラクの和平を実現するには、米軍主導の治安維持活動から国際社会が一致して貢献できる復興支援へと枠組みを転換することが不可欠である。そのために政府は、活動を「非戦闘地域」に限ったイラク特措法にすら違反する自衛隊のイラク駐留を断念し、速やかに撤退させると共に国連主導の復興支援実現にこそ、努力すべきである。

以上