2005年4月11日

中国で広がる反日行動について(談話)

社会民主党
幹事長 又市征治

  1. ここ数日来、中国各地で大規模な反日デモが広がり、投石などの行為によって現地の日系スーパーや企業、大使館などに被害が生じていると伝えられている。事実だとすれば極めて遺憾だと言わざるを得ない。現地在留邦人の安全、日系企業の通常の商業活動などを保障するため、中国政府には被害の補償を含めて万全の措置を講じるよう強く求め、事態の推移を注視していきたい。

  2. 一方、中国や韓国内で反日感情が高まっている背景には、戦後60年という節目の年であるにもかかわらず、毎年のように繰り返される小泉首相の靖国神社参拝、歴史認識問題、自衛隊が海外で武力行使できるような改憲の動きに対する反発があることは明らかである。それは米国にただ追随し、アジア近隣諸国との信頼関係づくりを軽視してきた小泉政権の外交政策に起因する問題でもある。領土問題も含め、対話や話し合いといった外交努力を重ね、真摯に懸案事項を解決していくことを強く求める。

以上