2005年4月23日
日中首脳会談の結果について(談話)
社会民主党
幹事長 又市征治
- 本日、インドネシアのジャカルタにおいて小泉首相と中国の胡錦濤国家主席との間で日中首脳会談が行なわれた。関係改善に向け、両国が対話や交流の促進で合意したことは一定評価できるものの、胡錦濤国家主席から5点にわたって具体的な主張や提案がされるなど、日中関係には解決すべき課題が依然として残されていることを浮き彫りにした。
- 小泉首相は昨日のアジア・アフリカ首脳会議での演説で、戦後50年の村山談話に基づき、過去の植民地支配と侵略について「反省とおわび」の意思を表明した。国際会議で示した政府の姿勢である以上、演説の内容に沿って言動を一致させることは当然である。この点、反日デモの一因となってきた靖国神社参拝について、小泉首相から中止の言明がなかったことは極めて遺憾である。
- 器物の損壊を伴うような過激な行為に対し、中国政府に万全の対応を求めることは当然としても、領土、ガス田開発、歴史認識などの具体的な問題については、両国政府が対話と協力を基盤にして解決の道筋をつけていくべきである。正しい歴史認識に立ち、アジア近隣諸国との関係を良好に維持していくことは、アジア地域の平和と安定にとっても不可欠であることから、小泉首相が今後、米国追随一辺倒の外交政策を転換し、アジア諸国との信頼関係構築を重視していくよう強く求める。
以上