2005年7月30日
片瀬海岸付近への米軍ヘリ不時着に強く抗議する(談話)
社会民主党
幹事長 又市征治
- 本日、米軍厚木基地所属の軍用ヘリコプター「UH−3H」が、神奈川県藤沢市片瀬海岸の海水浴場付近に不時着した。一報を受け、社民党は地元の党組織を始め、阿部知子政審会長らが現地にかけつけたが、事故現場は夏休みで賑わう海水浴場とごくわずかしか離れていない。一歩間違えば大惨事となっていた可能性が極めて高い今回の不時着事故に対し、社民党は強く抗議する。
- 約1年前に、沖縄で米海兵隊所属の大型ヘリが沖縄国際大学ビルに追突炎上する重大事故が発生して以降も、米軍機および米軍ヘリの事故は後を絶たない。昨年末には今回と同じ藤沢市内で米軍機の機体の一部が落下し、工場の屋根を突き破る事故があったほか、今年5月には沖縄県久米島と山梨県鳴沢村で米軍ヘリ不時着事故が相次いだ。これらは、米軍機および米軍ヘリの機体上の欠陥が放置され、また米軍の整備能力が著しく低下していると疑わざるを得ないものである。政府は、事故機に対する日米共同の機体検査を含め、事故原因の徹底解明を米軍に強く迫り、その結果について情報開示させるべきである。また、事故原因が明らかにされるまで、米軍に対し、事故機と同型機の飛行中止を求めるのは当然のことである。
- 今回の事件を含めて頻発する米軍機および米軍ヘリの事故、止むことのない米軍兵士による暴行事件、そして一向に改善されない爆音被害は、基地周辺住民に多大な苦痛を余儀なくさせ、危険と隣り合わせの生活を強いている事実を浮き彫りにするものである。社民党は、米軍再編協議が行われている今こそ、政府が在日米軍の基地機能強化を受け入れるのではなく、米軍基地の整理・縮小・撤去を基本姿勢に、米国政府に対して毅然とした姿勢で交渉に臨むよう求める。
以上