2005年9月12日

第44回衆議院総選挙の結果について(談話)

社会民主党
幹事長 又市征治

 社民党は今回の総選挙で、格差拡大社会をもたらした小泉改革の方向が誤っていることを指摘し、この4年5ヵ月にわたり、小泉内閣と与党によって壊されてきた「平和と暮らし」の建て直しを争点に掲げ、党の全力を挙げて戦ってまいりました。
 結果は、目標とする前回獲得議席の倍増には届かなかったものの、前回獲得議席に1議席上積みし、比例選挙区では前回得票数を20%上回る約360万票を獲得することができました。党にご支持をしてくださった有権者の皆さんには心からお礼申し上げると同時に、360万の方々の期待に応え、さらにご支持の輪を広げていけるよう国会の内外で全力をあげる決意です。

 この選挙戦、小泉首相と与党は郵政民営化の是非を問う国民投票だとして、空洞化する年金制度の将来、サラリーマン増税や消費税の値上げ、そして憲法改悪などの重要課題を争点から隠し通してきました。唯一の争点とした郵政民営化についても、公社職員には税金が投入されていないにもかかわらず、職員を民間人にしなければ「重税国家」になるなどの「マヤカシ」を押し通してきました。与党が過半数を大幅に上回る議席を得る結果になりましたが、社会保障の破壊、増税や憲法改悪などの重要問題を徹底的に隠してきた小泉内閣の政治が、有権者の皆さんから手放しで信任されたとは考えておりません。

 過去最大に広がった所得格差の上に、増税と負担増で次々と暮らしを疲弊させていく政治。雇用や社会保障制度を壊し、将来不安を募らせるだけの政治。そして米国に言われるがままに自衛隊を海外に派遣し、やがて武力行使を可能とする憲法9条の改悪を目論む政治。これら小泉内閣と自公連立政権による「平和と暮らし」の破壊を何としてもストップさせるため、社民党は国会の内外で、さらに奮闘していきます。そして、今回の選挙結果を土台に、党の活動、政策を全面的に点検し、次の選挙戦で有権者のご期待に一層応えられるよう、党の改革を進めてまいります。

 最後に、貴重な1票を社民党と党公認候補者に投じてくださった有権者の皆さんに改めて感謝申し上げ、お礼のごあいさつとさせていただきます。