2005年10月31日

第3次小泉改造内閣の発足について(談話)

社会民主党
幹事長 又市征治

  1. 本日、第3次小泉改造内閣が発足した。特別国会冒頭の首班指名後に組閣しながら、わずか41日後の会期中に再び、内閣を改造するのは極めて異例である。同一会期中に2度組閣し、しかも新たな内閣の所信を説明、審議することなく国会を閉じることは、国会と国民を極めて軽視していると言わざるを得ない。内閣は速やかに臨時国会を召集し、首相の所信表明と共に、イラクの自衛隊駐留期限切れへの対応など、懸案事項について審議を行なうべきである。

  2. 新たな閣僚および自民党三役の人事については、小泉首相が自らの後継者ともくされる人物を配置すると言われていたが、党三役および閣僚内での配置換えの様相が強く新鮮さは感じられない。いずれにしても自民党全体が、小泉首相の言うがままに成り下がっている以上、国民生活の安定に目を向けた政治への転換は、まったく期待できない。

  3. 今国会で、小泉首相は米軍再編に伴う普天間飛行場の移設などを地元自治体や住民の頭越しに行ない、「サラリーマン増税はしない」と選挙戦の公約に掲げていたはずの自民党は、舌の根も乾かぬうちに定率減税の廃止と消費税率の大幅アップを打ち出した。そして先日、憲法9条の改悪に焦点を充てた「新憲法草案」を発表したのは周知の通りである。これらをベースにした新内閣は、国民無視の「改憲・増税内閣」と言わなければならない。社民党は、平和と暮らしを破壊する小泉構造改革の誤りを徹底的に追及し、新内閣の政策との違いを鮮明に打ち出すことに全力を挙げる。

以上