2006年3月17日

西村眞悟議員辞職勧告決議案の可決に当たって(談話)

社会民主党
幹事長 又市 征治

  1. 弁護士法違反容疑及び組織犯罪対策法違反容疑で逮捕された西村眞悟議員に対する議員辞職勧告決議案が、本日の衆議院本会議において圧倒的多数の賛成で可決された。本来、国民に謝罪をした上で、直ちに国会議員の職を辞すのが道義的・政治的責任の取り方である。しかし西村議員は、先日行われた初公判で、弁護士法違反の起訴事実を自ら認め、また7年間で3000万円もの所得隠しについて修正申告に応じていながら、議員の職に恋々ととどまろうとしていた。「拉致被害者救出という職責は放棄できない」から辞職できないというが、独り善がりのおごりにほかならず、社民党は決議案に賛成した。

  2. この間、西村議員が多年にわたって違法行為に手を染めてきたことが明らかになっている。法律の専門家である弁護士と国民の厳粛な信託を受けている国会議員は、どちらも高い品位や倫理観が求められる公職であり、重い責任が伴うものである。「逆境は天の恩寵である」とまで語るのであれば、これまでの自らの種々の言動に対する責任をとる意味でも、決議を重く受け止め、いさぎよく辞職するしか道はない。

  3. これまで、藤波孝生議員や中村喜四郎議員はじめ、野党による議員辞職勧告決議案の本会議上程の要求を受け入れてこなかった自民党が、本院において初めて議員辞職勧告決議案の提出者となった。このことについては、今後、数を頼みとした恣意的な対応と受け取られることがないよう厳に留意すべきことを申し添えておきたい。

以上