2006年5月30日

在日米軍再編に関する閣議決定について(談話)

社会民主党幹事長
又市征治

  1. 本日政府は、今月初めに日米両政府間で合意した在日米軍再編に関する最終報告を実施する方針を閣議決定した。地元との合意もないまま、わずか1ヶ月も満たないのに閣議決定を行ったことに対して、社民党は強く反対する。

  2. 今回の閣議決定は、6月下旬に予定されている小泉総理の訪米をにらんで、急いで行われたものである。今秋にも退陣する総理が、今後長期にわたって基地を抱える地域に深刻な影響を及ぼすことを拙速に決めて、米国のブッシュ政権に実施を約束してしまうことは、将来に大きな禍根を残すものである。

  3. 政府は、国民に対する説明もないままに、地域振興策をちらつかせて実施を強要しようとしている。日本が米国の軍事戦略にさらに深く巻き込まれていくという基本的な問題点は、まったく明らかにされていない。社民党は引き続き、日米軍事一体化によりアジア地域での緊張を高めることに反対し、在日米軍基地の整理・縮小・撤去を進めるために全力を傾注する。

以上