2006年12月27日
社会民主党党首
福島みずほ
本日、佐田玄一郎行政改革担当相が辞任した。政治団体「佐田玄一郎政治研究会」は、1990年の発足当初から事務所がなかったのに、2000年までに光熱水費や事務所費など経費計約7800万円を支出したとする虚偽の政治資金収支報告書を国に提出していたとの疑惑が報道された。この件について、佐田氏は「国民に誤解と不信を与えた」として否定したものの、大臣の職を辞することになったということである。しかし、これでは納得のいく説明になっておらず、かえって国民に誤解と不信を与える結果となった。
佐田大臣は、橋本派の1億円ヤミ献金事件に端を発した政治団体間の寄附の制限に関する政治資金規正法一部改正案(第161国会提出)の筆頭提案者である。「政治家はクリーンでなければならない」と言っていた人が、疑惑についての説明をしていない。佐田大臣の政治的・道義的責任はきわめて重大である。
これは、ひとり佐田大臣だけの問題ではなく、自民党の金権腐敗体質の露呈したものである。安倍総理は、自らの任命責任についてきちんと言及すべきである。社民党は安倍総理に対して、相次ぐ不祥事による辞職について、国民にきちんと説明することを要求するとともに、政治資金の透明性を確保することを今後とも追求する。
以上