2007年9月9日
シドニーにおける安倍総理の発言について(コメント)
社会民主党党首 福島みずほ
本日、安倍晋三首相はシドニーにおける内外記者会見で、インド洋における海上自衛隊による給油活動が継続できなれば「私の職責にしがみつくことはない」と述べた。これは、明日から始まる臨時国会において、11月1日に期限切れとなるテロ対策特別措置法の延長ができなければ、退陣するという意向を表明したものである。
社民党は、そもそも平和憲法に違反して米軍の作戦に協力することを目的として作られたテロ対策特別措置法には反対であり、当然延長にも反対する。
しかも、APECで会ったアメリカのブッシュ大統領から海上自衛隊による給油活動の継続を迫られたために、総理としての職責を賭してでも延長すると言い出すのは、まことに唐突であり、国民の声を軽視しているとしか言いようがない。自らの進退について、参議院選挙の敗北後には何も言及せず、今になって急に言い出すというのは、まことに奇異な感がする。
社民党は、このような安倍総理の手法に大きな疑義を呈するものであり、臨時国会において他の野党とも協力し、院内外の活動を強化して、あくまでもテロ対策特別措置法の延長を阻止していく。
以上
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