2007年7月7日

赤城農水大臣の罷免を求める(談話)

社会民主党党首
福島みずほ

 本日、赤城憲彦農水大臣が、茨城県内の親族の家を主たる事務所として県選管に届け、毎年多額の経常経費を計上していたことが判明した。その金額は、2005年までの10年間で約9000万円にも上る。事務所としての実態がまったくなく、家賃も光熱費も支払われておらず虚偽の届けである。東京都内にも実体のない事務所があり、毎年100万円以上の経常経費が計上されている。本日釈明するための記者会見を行ったが、その説明は不自然であり、納得できないものである。

 赤城大臣はこの他にも林業団体から寄付を受けながら政治資金収支報告書に記載しなかったり、国から補助を受けた農業関係の法人から寄付を受けたりするなど、すでに様々な問題が明らかになっている。

 安倍内閣は、発足以来9ヵ月で3人の閣僚が辞任した。佐田行革担当大臣は虚偽の政治資金収支報告書を国に提出していたことが問題となり、松岡農水大臣も事務所の水光熱費などが問題にされていた。その後任者が、就任後わずか1ヵ月で、同様の事務所の経費問題を抱えていたことが判明した。

 このような人物を後任の農水大臣に当てた安倍総理の任命責任は、極めて重いものがある。安倍総理は、赤城大臣の政治資金問題を放置しており、これは安倍総理の指導力のなさを露呈している。社民党は、安倍総理が速やかに赤城大臣を罷免することを求める。

 自民党の政治とカネをめぐる闇は、まさに底なし沼のような状態を呈している。社民党は、衆議院の予算委員会を開催し、幾多の疑問点を解明することを要求する。

以上