2007年4月19日
声明
社会民主党
- 4月17日午後7時50分過ぎ、長崎市長の伊藤一長氏が山口組系暴力団水心会の男に銃撃され、18日午前2時28分、逝去されました。
市長選挙の最中に、選挙事務所前で待ち伏せして背後から卑劣な手段で立候補者の命を狙い、表現の自由と政治活動の自由を奪ったことに、社民党は全党を挙げて強く抗議し、糾弾するものです。
- 亡くなられた伊藤市長に対し、衷心より哀悼の意を表しご冥福をお祈りいたします。暴力によって突如肉親を奪われたご家族には、心からお悔やみを申し上げます。また、市長が二代つづいて銃撃されるという悲劇に襲われた長崎市民にも、お見舞いを申し上げます。
- 被爆地長崎の市長として、反核・平和運動に多大な尽力をされてきた伊藤市長の名声と業績は、国内ばかりではなく、海外にも広く知られています。今回の暗殺事件は、世界各地に大きな衝撃を与えました。断じて、平和を求める声が銃弾によって封じ込められるような社会にしてはなりません。
- 安倍総理が発した最初のコメントは、単に厳正な捜査を求めるというものでした。また久間防衛相は、伊藤市長が危篤状況にあるにもかかわらず公職選挙法の見直しに言及しました。いずれも、選挙期間中に候補者の命を狙う暴力行為がいかに深刻なものであるかという認識を欠くばかりか、批判や憤りの表明がなかったことは、きわめて遺憾なことであり、猛省を促すものです。1960年の浅沼委員長刺殺事件の後も、政治的なテロ事件は続いています。暴力によって表現の自由と政治活動の自由が奪われることに、閣僚はもっと鋭敏でなければなりません。
- 日本を「銃社会」、テロが横行する社会にしてはなりません。憲法に定められた表現の自由と政治活動の自由が保障された社会をつくるために、社民党はこれからも全力を挙げて奮闘します。
以上