2008年1月11日

新テロ対策特措法案の衆議院再議決を糾弾する(声明)

社会民主党

 本日、政府提出の「テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案」(新テロ対策特措法案)について、参議院では否決したにもかかわらず、与党はこれを無視し衆議院において再議決に持ち込んだ。

 社民党は、これまで自衛隊の艦船によって6年間続けられたインド洋での米軍をはじめとする外国艦船の軍事行動を支援する給油活動については、平和憲法に反するものとして強く反対してきた。また、法律の趣旨からはずれるような問題点が数多く指摘されているにもかかわらず、政府はそのことを開示しないまま、給油の再開に踏み切ろうとしている。社民党は、アフガニスタン復興支援については「非軍事・文民・民生」という平和憲法に則った活動を貫くことを要求する。

 参議院で否決した法案を、衆議院で再議決に持ち込み成立させたのは、実に1951年以来57年ぶりのことである。直近の国政選挙で示された与野党逆転という民意を無視する強引な国会運営は、絶対に許すことができない。この暴挙は参議院だけではなく、国会全体の権威を貶めるものである。

 社民党は、与党がこのような横暴を繰り返す危険性に対して警鐘を鳴らすとともに、衆議院でも与野党逆転を勝ち取ることをめざして奮闘するものである。


以上