2008年8月1日 

福田改造内閣の発足に当たって(談話)

社会民主党
党首 福島みずほ

 本日、福田改造内閣のメンバーが発表された。

 しかしながら、多くの閣僚メンバーが留任しており、自民党の役員が異動して入閣するなど、派閥順送りの人事であり、まったく新鮮さに欠けるものである。国民のために何をするかではなく、「自民党の、自民党による、自民党のための」延命内閣である。福田保身内閣としか言いようがない。

 この内閣では、小泉内閣から延々と続いてきた国民生活に犠牲を強いる路線を転換することは不可能である。この内閣で、国民の暮らしは良くならない。昨年の発足から10ヵ月間、福田内閣のもとでも社会保障費は削減され、地方自治体への支援を切り縮められたことにより、格差が拡大し続けてきた。非正規労働者が増え続け、派遣労働などの不安定な雇用が増大していることに加え、原油の高騰や食料品など基本的な生活物資の値上げが続き、国民生活はますます厳しさを増している。引き続く地震災害や、原発の事故などに対しても、国民生活の安全を保つために政府は真剣に考えるべきである。

 社民党は、国民生活を守るために、福田改造内閣の施策を厳しくチェックしていき、速やかに対策をとることを求めていく。年金記録問題を引き続き追及し後期高齢者医療制度の廃止を求めて、今秋の臨時国会では、改造内閣と対決していく。

 さらに、平和憲法を踏みにじる自衛隊の恒久的な海外派兵を許さず、インド洋で海上自衛隊が補給活動するための新テロ対策特別措置法の延長を阻止するために奮闘する。

 社民党は、民意を問うために、早期に解散総選挙を行うことを求める。

以上


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