2008年6月18日
農林水産大臣 若林正俊様
社会民主党
党首 福島みずほ
近年、日本漁業を取り巻く環境は、国際的資源管理による漁業規則の強化がすすめられるとともに食の安全・安心の確保に向けた流通の整備が求められるなど、一層厳しいものとなっています。
また、世界的な原油高にともなって漁業用燃油の価格が高騰を続ける現在、漁業経営者の経費削減努力は限界に達し、すでに漁業者の出漁断念・廃業の発生も伝えられております。
この漁業用燃油高騰に対し、本日と明日、全国いか釣り漁業協議会所属の小型イカ釣り漁船の一斉休漁が実施されます。加えて、全国漁業協同組合連合会などの団体が一斉休漁を7月に実施すると報じられています。水産物の安定的な供給に支障を来たす怖れもあり、また我が国の食料自給率の低下に拍車をかけるなど、国民生活にも大きな影響を与えることになります。
つきましては、漁業者が持続可能な漁業経営ができるよう特別の配慮を要請いたします。
記
1.漁民や漁業団体が漁業用燃油を購入する際、直接補助するような緊急特別対策を措置すること。2.現在実施されている「燃油高騰緊急対策基金」につき、あらゆる形態の漁業者にとって使い勝手のよいものとなるよう必要な見直しと拡充を行うとともに、来年度以降の延長を行うこと。
3.持続可能な漁業経営を実現するため、抜本的な税制・金融措置を導入すること。
以上
(リンク)
政策┃社民党の農林水産政策
政策┃5兆円規模の「緊急国民生活対策」の実現を
政策┃当面の石油高騰対策
ニュース┃「冬季風浪被害」
内閣府・農水省へ申し入れ