本日、成人の日を迎えられたみなさん、こんにちは。
20歳になって、選挙権をはじめ様々な権利が発生し、また、責任も負うようになりました。私たち社民党は、21世紀の社会が平和で希望に満ちたものであることを心から願い、その社会を創造するみなさんのはかりしれない可能性に、大きな期待をよせています。
いま日本では、働く人たちの法律がどんどん規制緩和され、3人に1人がパート・派遣・契約社員となっています。そんな中、不況によるリストラや内定取り消し問題が連日報道され、みなさんも、自分の生活の先行きに不安を募らせていると思います。
働き方が不安定だと心も不安定になります。また、結婚や子育てなどの人生設計も考えられなくなるでしょう。
社民党は、この深刻な問題にいち早く警鐘を鳴らし、非正規雇用の問題、ワーキングプアの問題に取り組んできました。仕事は生活の要です。今後も、労働法制の強化をはじめ、働く人たちの労働条件の向上に努めていきます。
また「平和」も大事です。今も、世界の各地で絶えず戦争や紛争が起こり、みなさんと同じ若い人たちや子どもたちが亡くなっていることは本当に心が痛むことです。日本でもかつてそういう時代がありました。日本国憲法は、その惨禍を教訓としてつくられた不戦の誓いであり、世界で平和を願う人たちの宝物です。
憲法9条が変れば、自衛隊の海外派兵に拍車がかかり、武器輸出も可能となります。日本製の武器が、世界の子どもたち、人々を殺すことを私たちが望むのか、ということがまさに問われています。
憲法9条は、命を、世界平和を守るものです。このことを、みなさんの胸に刻んでほしいと願っています。
日本の政治は、大転換の時期にさしかかっています。若いみなさんたちの多くは、政治を遠いものと思っているかもしれません。しかし、日々の暮らしと政治は直結しています。政治は、社会のあり方、一人一人の働き方や暮らし方、人生までも決めるものです。そして、その方向を決めるのはみなさんの声と力の結集なのです。
社民党は、若い人たちが政治・社会に関心を持ち、様々な分野で活躍されることに大きな期待を持っています。そのためにも、未来を担う若者が活躍できる機会をつくりあげ、「命を大切にする政治」を実現します。
平和で未来に希望のもてる社会をめざし、ともにがんばりましょう。
本日は、本当におめでとうございます。
2009年1月12日
社民党党首 福島みずほ