2009年2月17日 

中川昭一大臣の辞任について(談話)

社会民主党党首
福島みずほ

 本日夕方、中川昭一財務相兼金融担当相は辞任した。

 中川大臣は2月16日、ローマで行われた先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)終了後の記者会見に臨み、ろれつの回らない口調でやりとりした。金融危機と経済危機への対策を話し合う重要な国際会議で、このような醜態をさらしたことによって、日本に対する信用を著しく低下させた責任は重大である。したがって、辞任は当然である。

 しかし、辞任が決まるまでの経過は迷走しつづけた。とくに、昨日は続投を容認しておきながら、本日は辞表を受理した麻生首相の定見のなさも問題であり、迷走させた責任の一端は麻生首相にもある。麻生総理の任命責任は重大である。後任が与謝野馨・経済財政政策担当大臣に決まったが、1人で財務、金融、経済財政政策という3つの閣僚ポストを担うのは、まったく異例のことである。

 もはや、麻生政権は限界にきており、国民からも見放されつつある。速やかに退陣すべきである。

以上