社会民主党幹事長
重野安正
本日、衆議院本会議で、憲法審査会規程が採決に付され、社民党は反対した。
与党側は、2007年の安倍内閣当時に「日本国憲法の改正手続きに関する法律案」(改憲手続法案、いわゆる国民投票制度法案)の採決を強行したことにたいする反省もなく、再び採決を強行した。
日本国憲法は、国の基本的なあり方を定めた極めて重要なものであるにもかかわらず、改憲を実施するために憲法審査会規程を延長国会で拙速に決めようとすることに、強く抗議する。
憲法は国の最高法規であり、平和国家として歩むための基礎となってきた。また、国民主権と基本的人権の尊重は、広く国民のなかに定着しており、さらなる充実をはかることが、私たちの責務である。
しかるに、政府与党は今年度予算に46.9億円を計上し、来年5月に施行される改憲手続法案に関する法律を先取りして、投票人名簿システムを構築するとともに、広報活動を進めようとしている。憲法審査会規程の作成を、衆議院の任期が残り少ない時期に強行しようとするのも、改憲に向けた露骨な既成事実作りと言わねばならない。
社民党は「立法府の良識を取り戻す」ために、憲法審査会の始動を阻止する闘いを強めていく。
以上
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