2009年7月21日

衆議院の解散にあたって(声明)

社会民主党

 本日、衆議院が解散されました。2005年の「郵政解散」以来、4年ぶりとなる重要な総選挙です。

 社民党は、「生活再建−いのちを大切にする政治」を掲げ、二桁の議席獲得をめざして、この総選挙を闘い抜きます。「生活再建」とは、国民生活の多くの分野で犠牲を強いてきた新自由主義的な「小泉構造改革」路線から、国民生活の改善を優先する社会民主主義的な政策へと、明確な転換をはかることです。憲法を改悪するのではなく、平和憲法を尊重しその理想を実現する政治へと、大きく変えていかなければなりません。

 「百年に一度」という金融・経済危機の中で、麻生首相は政権延命のための無原則なバラマキや大企業・大金持ち優遇策、特定業界の支援策を繰り返し実施しました。そして、そのツケを消費税大増税の形で勤労国民や社会的弱者に負わせようとしています。断じて、これを許してはなりません。

 民主主義とは、政治が多くの国民とって身近なものとなることであり、積極的に関心を持ち参加していくことです。繰り返し疑惑が生じる政治とカネの問題にけじめをつけるとともに、「世襲制」とも決別して、特権的な政治構造を変えなければなりません。

 また、核兵器の廃絶をめざし、北東アジアの非核地帯や総合安全保障機構など、一貫して社民党が主張してきた平和政策や軍縮活動を、さらに進めていきます。米軍に追随する軍備拡張政策は、大胆に転換しなければなりません。

 すでに参議院では首相問責決議案が可決されました。総選挙は、麻生内閣を確実に退陣に追い込むとともに、自民公明連立政権に終止符を打つための絶好のチャンスでもあります。

 猛暑のなかでの総選挙は、筆舌に尽くせぬ厳しいものとなります。しかし、何としてもこの試練を乗り越えなければなりません。マニフェストに掲げた政策を実現させる場を、私たち社民党に与えていただきますよう、国民の皆さんからのご支持、ご支援を切にお願いいたします。

以上

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辻元清美のつじともWEB衆議院解散、さよなら自民党。