社会民主党党首
福島みずほ
本日、中国政府は、麻薬密輸罪で死刑判決が確定した邦人男性の死刑を執行した。社民党は死刑執行が人道と社会正義に反するものとして、その存置に強い疑問を呈してきた。量刑はそれぞれの国の法律によって異なるものがあるとはいえ、今回の執行に対して深い遺憾の意を表明する。
また、今月8日には、同じく麻薬密輸罪の3人の邦人男性の死刑執行も通告されていることも、憂慮すべきことである。 国連総会は2007年、2008年にそれぞれ死刑の執行停止を求める決議や死刑執行の一時停止などを求める決議案を採択した。2年連続の採択は、死刑の廃止が国際社会の共通の意思となりつつあることを示している。世界では死刑制度を廃止する国や、または執行停止を宣言する国が増加する傾向にある。アジアにおいても、その流れは強まっている。
このような世界の流れを受け、社民党は日本を含む各国で存置されている死刑制度の見直しに全力を挙げて取り組む。
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