2010年6月28日
社会民主党幹事長
重野安正
1.JR不採用問題に関するいわゆる鉄建公団訴訟について、本日最高裁において、国労原告団と鉄道建設・運輸施設整備機構の間の和解が成立した。今回の和解は、4月9日に社民党はじめとする当時の与党3党と公明党がまとめた政治解決策を受けたものである。さまざまな困難の中、23年余を経て裁判上の終止符が打たれたことは、「1047名問題」を「大きな社会問題」および「人道問題」として早急に解決することが必要と考え、種々の取り組みをしてきた社民党としてもまことに感慨深い。関係者のご尽力に感謝を申し上げ、今日この日を迎えられたことを共に喜び合いたい。
2.今回、和解に至った背景には、4者・4団体の団結が大きなよりどころとして存在していることに間違いなく、より一層の団結の強化を期待してやまない。
3.今後は、雇用問題が本格的な山場となるが、社民党から文言挿入を求めた、「政府はJRへの雇用に努力する」との確認に基づき、政府として最大限の雇用確保の努力を強く求めたい。また、JR各社においても本日の和解成立の意味を重く受け止め、人道的見地からの協力を強く要請したい。
4.社民党は、JR不採用問題の最終解決をめざし、引き続き全力で奮闘する決意である。
以上