2010年7月11日

第22回参議院議員通常選挙の投票日にあたって(声明)

社会民主党

 本日、第22回参議院議員選挙の投票日を迎えました。社民党は、「生活再建まっしぐら」というスローガンのもと、候補者を先頭に全国各地で政策を訴えつづけてきました。

 小泉構造改革路線によって、暮らし、地域、セーフティネット、そして平和が破壊されてきましたが、「生活重視の政治を」という多くの国民のみなさんの力で、昨年の総選挙において政権交代が実現しました。そして社民党は8ヶ月にわたる連立政権のなかで「生活再建」、「いのちを大切にする政治」をめざし成果をあげてきました。公約を守り、「国民を裏切らない」「言葉に責任を持つ」政治を行ってきました。沖縄の普天間基地移設問題では、これからも筋を通し、日米共同声明の撤回、辺野古建設計画の中止と基地の国外移設を追求していきます。

 今回の選挙は、雇用をたて直し、社会保障のセーフティネットを充実させて、誰もが安心できる暮らしを再建するための選挙です。菅首相が参院選公約で打ち出した「消費税率10%引き上げ」に、国民の生活への不安は一層強まっています。社民党は、格差の拡大を広げ、特に中低所得者に大きな負担を強いる消費税率引き上げには反対します。景気回復が見えない中での増税は、ますます景気を冷え込ませ、倒産や失業の増加、貧困家庭の増加を引き起こすだけです。今、働く人たちの4人に1人が年収200万円以下で暮らし、生活苦などにより年間3万人を超える人が自殺しています。社民党は、社会的に弱い立場に追いやられた人たちへの支援に優先的に取り組みます。

 政権は交代しましたが、政治はまだまだ変わっていません。古い政治の自公政権に戻してはなりません。「生活が第一」のメッキがはがれた民主党の暴走を食い止めなければなりません。小泉改革に戻ろうとする「新党」にも期待できません。誰もが切り捨てられない、平和で共に生きられる社会を実現するのが、「いのち、平和を大切にする」政治です。そしてその礎は、日本国憲法の理念にあります。社民党は、これからも、憲法改悪の策動を阻止し、憲法審査会が動き出さないようひきつづき監視していきます。平和を願う多くの人と手を合わせて憲法9条を守りぬくために、その軸となる社民党の議席を伸ばしていただかなくてはなりません。国民生活を守るために、政治の「品質保証役」として奮闘しつづけるためにも、国会に社民党の議席が必要です。社民党は全力で消費税率引き上げを阻止し、改憲の動きに歯止めをかけます。消費税率を引き上げない思いを、生活を少しでもよくしていく思いを、人間らしく働ける思いを、平和憲法を変えさせない思いを、社民党に託してください。

 本日投票箱が閉じられるまで、国民の皆さん、有権者の皆さんが社民党への支持の輪を広げてくださいますよう、心からお願いいたします。