2012年12月17日
社会民主党
昨日、第46回衆議院議員総選挙の投開票が実施された。
社民党は「生活再建―いのちを大切にする政治」というスローガンを掲げ、小選挙区23名、比例単独10名、あわせて33名の候補者を擁立して、獲得目標7議席以上、400万票以上をめざし総力をあげて闘った。しかし結果は、小選挙区で1議席、比例区で1議席、合計2議席に留まるという極めて厳しいものとなった。社民党の政策を支持し投票していただいた方には、心から感謝申し上げるとともに、選挙期間中、温かいご支援、ご声援をいただいた国民のみなさん、有権者のみなさんのご期待に応えきれなかったことを猛省しお詫びしたい。
「脱原発、消費税増税廃止、TPP反対、憲法改悪の阻止、オスプレイ配備・低空飛行訓練の撤回、格差是正」など、社民党の主張を国民の多くが望んでいることには確かな手応えがあった。しかし、解散後の改憲論議や景気対策論、12政党の乱立などによって争点が多様化し、社民党の主張を十分に浸透させられず、支持に結び付けられなかったことは本当に残念である。
今回の選挙結果を受けて、来年夏の参議院選挙をにらんだ「ねじれ解消」への政界再編が加速することが予想される。さらなる離合集散や、消費税・TPP・憲法など何を政策軸とした政権の枠組みになるかも不透明である。いずれにしても、震災からの復興や脱原発、社会保障、雇用や暮らしを置き去りにして、日米軍事同盟を強化し、いのちをないがしろにする政治が進められる可能性が高い。
また、この選挙であらためて現行小選挙区制の問題点が浮き彫りになった。「一票の格差」や大量の「死票」、得票率と議席率の「乖離」をなくし、多様な民意が反映される公平な選挙制度への抜本改革が急務である。
今まさに「いのちを大切にする政治」の正念場である。社民党は、現在の政治状況に危機感を持つ人々とともに、国民生活の再建と改憲阻止のために、全力で奮闘する決意である。
以上