新年のメッセージ

 

 明けましておめでとうございます。

 昨年は、東日本大震災・原発事故以降初の国政選挙がありました。社民党は「生活再建―いのちを大切にする政治」を掲げて、全国各地で党の公約を訴えました。たいへん厳しい選挙でしたが、多くの方々にご支援とご協力をいただきありがとうございました。社民党に期待を寄せ支持してくださる皆さんに心から感謝いたします。

 国民の期待を背負い誕生した民主党政権は、当初の公約を次々と裏切り、米国追従へと変容していきました。原発再稼動、消費税増税、沖縄へのオスプレイ配備、TPP参加への準備など、国民の願いとかけ離れた施策を進めてきた民主党は政権を失ってしまいました。しかし今、更なる危機が押し寄せています。安倍総裁・自民党や石原代表・日本維新の会などの右傾化路線は、かつての小泉構造改革以上に暮らしや雇用や命を切り捨てるものです。社民党は、新自由主義への回帰や「戦後レジームからの脱却」を阻止し、「いのちを大切にする政治」を守っていきます。

 大震災・原発事故によって生活の場、仕事の場、ふるさとを奪われた被災者の苦しみは今も続いています。社民党は、@原発稼動の即時ゼロA2020年までの全原発廃炉B2050年までの自然エネルギー100%の実現を柱とする『脱原発アクションプログラム2013』を着実にすすめます。活断層の調査や復興予算の目的外使用・流用についても厳しくチェックしていきます。

 いま、実質的な失業率は10%に達し、3人に1人が非正規雇用で働き、年収200万円以下で暮らす人が1100万人にものぼっています。消費税増税は、暮らしや雇用を直撃し、消費の低迷と深刻な雇用悪化を招きます。また、逆進性が高く不公平な消費税の増税は、さらに格差拡大を進めるだけです。「消費税増税法廃止法」を制定し、雇用と暮らしを守ります。

 自民党改憲案に掲げられた「国防軍の設置」や「集団的自衛権の行使」に対する危機感が日増しに強くなっています。憲法で保障された様々な権利を国民から奪い、「戦争しない国」を捨てて日米軍事同盟を強化し、戦争できる国づくりを進めさせてはなりません。日本国憲法のもとで戦後の復興が果たされたように、平和的生存権や幸福追求権など、社民党は「憲法の理念に基づいた国づくり」で日本の再生を追求します。

 今年7月には参議院選挙が予定されています。この選挙に何としても勝利しなければなりません。いのちや暮らしや雇用や憲法を守るため、社民党は今年も邁進します。

 2013年が皆様方にとって良い年となりますよう、心から祈念申し上げます。

2013年 元旦

社民党党首  福島みずほ
福島みずほ