2000年12月14日

アメリカ大統領選挙の結果について(談話)

社会民主党党首 
土井 たか子

  1. 本日、1ヶ月以上にわたって集計の混乱が続いてきたアメリカ大統領選挙の結果がようやく確定することとなり、次期大統領に共和党のブッシュ氏が就くことが事実上決まった。選出の経緯には長い時間がかかりまことに歯切れの悪いものとなった。新政権は果たして思い切ったことができるのか一抹の懸念があり、新政権の前途には厳しいものが予測される。また民主主義に対して深く考えさせられたことも、今回の大統領選の特徴であった。

  2. 21世紀初頭において安全保障面や経済面で大きな影響力をもつアメリカを担う新大統領としての責任は、たいへん重い。社民党は、ブッシュ新大統領が前進しつつある南北朝鮮の緊張緩和への努力を後退させることなく、あくまでも対話と協調によってアジア太平洋地域の平和と安定、共存と共生に積極的な役割を果たされるよう期待する。

  3. 日米の経済関係についても、国境を越えて拡大するグローバリゼーションがもたらす陰の部分についても目を逸らすことなく、その克服に積極的な役割を果たし、世界の共存と共栄に努力されるよう望むものである。21世紀には日米両国はそのために更に協力しなければならない。