2000年9月1日

内閣総理大臣
森 喜朗 殿

外務大臣
河野 洋平 殿

社会民主党所属女性国会議員団一同      

(衆議院議員)               
阿部知子 大島令子 北川れん子 辻元清美 
土井たか子 東門美津子 中川智子 原陽子 
山内惠子 山口わか子           

(参議院議員)               
大渕絹子 大脇雅子 日下部禧代子 清水澄子
福島瑞穂 三重野栄子           

要望書

 さる8月24日、ビルマの軍事政権は、ラングーン郊外を移動中の同国の民主化運動指導者、アウンサンスーチーさんの移動通行を阻んだ。スーチーさんは、これに対して基本的人権である移動の自由を主張し、軍事政権に抗議して、車中での「ろう城」を余儀なくされ続けている。これは著しい人権侵害であり、私たちは同国の民主化の将来を深く憂慮している。

 このような事態に対し、日本政府はビルマ政府に対して、現地の大使館を通じて申し入れを行なっていると聞いている。しかし、残念ながら、スーチーさんの移動の自由は回復していない。

 私たちは、日本政府が、民主化の促進、人権擁護の観点から、経済協力の対応についても厳しく軍事政権の責任を追及し、毅然とした態度で望むことを期待する。また日本政府の外交姿勢について、国際社会に明確に伝わるように意思表示をするべきであると考える。

 日本政府は、緊急にスーチーさんの安全を確保し、今後いかなる人権侵害も起こさないようビルマ政権に強く申し入れられるよう、いっそうの努力を要請するものである。