2001年5月23日
社会民主党 幹事長
渕上 貞雄
一 本日、政府は、5月11日の熊本地裁「ハンセン病国家賠償訴訟」判決について、福岡高等裁判所へ控訴することを正式に断念した。政府の控訴断念は、当然のこととはいえ、率直に評価する。
一 控訴断念は、長年にわたっていわれなき差別と偏見により辛酸をなめてこられた元患者の皆さんが切々と訴えてきた、たたかいの結果である。原告団をはじめとする元患者のみなさんの熱意と行動こそが政府を動かした。また、国会決議問題をはじめ、社民党を中心に野党が一致して控訴断念を求めてきたことも、政府の決断につながったものと考える。
一 元患者の皆さんの苦しみはこれで終わったわけでない。社民党は、国会の不作為行為に対して深い反省を込め謝罪するための国会決議にむけ全力を挙げる。同時に、政府に対しては、人権回復や真相究明、再発防止、生活保障など最終解決に向けた取りうるすべての措置を講じ、かつ誠実に対応するよう、厳しく求めていく。
以上