閉会中の死刑執行に抗議する(談話)

1999年9月10日

社会民主党幹事長 渕上貞雄

 本日、東京拘置所、仙台拘置所、福岡拘置所に収監されていた死刑確定囚3人に対して死刑執行が行われた。今回もまた、臨時国会の日程は近づいているとはいえ閉会中の執行である。

 昨年6月、11月の死刑執行も国会閉会中であり、議員間の連絡や意思表示ができない状況であった。私たちは、たびたびこの点の不合理をついて、二度とこのような手法を用いないよう強く警告し抗議を重ねてきたところである。

 しかしながら、今回も度重なる申入れにも関わらず、死刑執行を行った事は、国会での議論を全く無視しているものと言わざるを得ない。

 とくに、昨年11月の死刑執行は、同月6日に、国連規約人権委員会から日本政府に対して、「死刑廃止をめざした措置をとり、その間の死刑適用は最も深刻な犯罪に限ること」「死刑確定囚の処遇を人道的に改善すること」などと勧告された直後でもあった。

 国会の場で集中的な論議を尽くすまで死刑執行を一時停止し、死刑の代替刑が被害者救済制度など法的整備を急ぐべきである。社会民主党はこの実現のために全力をあげたい。

以上