2001.9.28

次期通常国会からの「日の丸掲揚」の強行宣言に抗議する(談話)

社会民主党幹事長
渕上 貞雄

  1. 本日、衆議院議員運営委員会において、自民党藤井孝男委員長が、次期通常国会から、本会議場に日の丸を掲揚することを提案、社民党はじめ、自由党、共産党が反対する中、強引に審議を打ち切って、一方的に掲揚を宣言した。
    本問題については、議会制度協議会において、「開会式に日の丸を掲揚」することの是非をめぐって慎重に審議が行われているところである。にもかかわらず、経過を一切無視して、「本会議場に日の丸を掲揚すること」を強行宣言したことは、まさにルール破りであり、暴挙といわざるを得ない。
    社民党は、このような暴挙に厳重に抗議する。

  2. 国旗、国歌法においては、日の丸の掲揚を強制することは許されていない。
    また、戦前の帝国議会においてすら行われなかった日の丸の掲揚を議会のルールを破ってまで強行しようという姿勢は、小泉内閣の国家主義への傾倒、タカ派的体質を如実にあらわしたものといわなければならず、到底容認できるものではない。同時に、国会に日の丸を掲揚することによって、学校現場や国民にも無言の圧力をかけようという意図が見え透いている。
    社民党は、国会における日の丸掲揚に断固反対するとともに、国民の間にも掲揚を強要しようとする小泉内閣と厳しく対決する。