2000年6月2日

衆議院解散にあたって(声明)

社会民主党

  1. 本日、衆議院が解散され、6月13日公示、25日投票の総選挙日程が確定した。今回の解散は、森総理の手によって行われたものであるが、社民党をはじめとする野党は、森総理の憲法違反の「神の国」発言に対し、総理の資質を欠くものとして内閣不信任案を提出したところである。しかし、すべての議事に優先すべき不信任案に対して、野党の追及や国民の批判を怖れた与党は、討論を封殺し、採決をも拒否して解散の挙に出たのである。内閣支持率急落の中で、不信任案の討論や採決を避けた与党は民意をも握りつぶしたのであり、まさに、「逃げまくり解散」といわなければならない。

  2. 96年9月以来3年8か月ぶりの解散である。この間、「橋本内閣」から「小渕内閣」、「森内閣」へと変遷し、連立の枠組みも変化してきた。また、いくつかの政党が離合集散するなど政治状況も大きく変化している。とくに「自自公」体制となって以来、新ガイドライン関連法や盗聴法、日の丸、君が代の法制化など憲法違反の数々の悪法を強行成立させ、今国会冒頭においても民主主義の根幹に関わる衆議院比例定数の削減や福祉切捨ての年金改悪を強行するなど、数を頼んで暴挙に暴挙を重ねてきたのである。そして、「神の国」森発言である。森総理の不透明な選出経過も含め、憲法違反の森「自公保」内閣のもとで、わが国の議会制民主主義は危機に瀕している。

  3. 今回の解散、総選挙においては、憲法違反、総理の資質を欠く森総理を擁する森「自公保」内閣に対する国民の審判がくだされるのである。どうじに社民党は、憲法第9条を中心とする憲法擁護、「弱肉強食」を許さず国民生活を守りぬくことを重点にに訴え国民の審判を仰ぐ決意である。社民党ががんばり、勝利することこそが、21世紀に向けて日本と世界の平和、くらしと将来の安心を約束するものと確信する。21議席以上の獲得をめざし、勝利に向けて全力をあげる。