2001年4月24日

小泉純一郎自民党総裁の選出について(談話)

社会民主党 党首
  土井たか子

  1. 本日、自民党の新総裁に小泉純一郎氏が選出された。このままでは参議院選挙を闘えないという自民党員の危機感の表れによるものだろう。しかし、本来自民党に問わなければならない金権体質や派閥政治などの問題について、小泉新総裁はなんら具対策を提示しておらず、小泉新総裁のもとにおいても自民党の体質には何の変化もないことは明らかである。

  2. 小泉氏は、総裁選を前に派閥を離脱したといわれるが、選挙戦終盤には江藤・亀井派との談合によって、小泉支持を取り付けたり、人事をめぐる派閥の思惑や猟官運動が早々と取りざたされるなど、所詮は派閥の論理の中での総裁選びにすぎないことを露呈した。また、改革派といわれる小泉氏であるが、その政策は具体性を欠く抽象論にすぎず、実行性には大きな疑問符をつけざるを得ない。

  3. 小泉氏は、靖国神社公式参拝に積極姿勢を示し、また、報道によれば江藤・亀井派との間に憲法改正や集団的自衛権容認などの協定を交わすなど、タカ派的政治姿勢を鮮明にしている。

  4. 小泉総裁のもとにおいても、自民党政治に変化はなく、むしろその政治体質には、タカ派的、強権的なものを感じざるを得ない。社民党は、小泉自民党と厳しく対決し、これまで以上に自民党政治の終焉と自公保政権打倒に全力を上げる。