2000年11月8日

KSDの古関前理事長らの逮捕について(談話)

社会民主党全国連合
幹事長 渕上貞雄

 今回の古関前理事長ら3人の逮捕について、重大な関心をいだいている。労働省所管の公益法人であるKSDが、月額2千円の会費を幅広く集め、その会費は、本来の業務内容である災害保障事業には30%ほどしかあてられずに、豊明会という任意団体に年間30億円という巨額の補助金が支出されていた。その豊明会より企業団体献金の受け皿として自民党豊明支部に政治献金され、さらに豊明中小企業政治連盟を介して、自民党国会議員に政治献金が流れていた事は、すでに明らかである。また、10万人といわれる党員名簿捏造と、年間4千円の党費立替え疑惑など、なお、明かさなければならない問題点がたくさんある。

 社民党は、「党KSD調査委員会」を設置し、ホットラインの実施や、KSD本部への現地調査を行ってきたが、政治腐敗防止の実現のため今回の事件の事実が徹底して明らかにされるよう、国会の内外で、さらに、活動を強めていく決意である。