全国の働く仲間の皆さん、社会民主党は、第70回メーデーを皆さんとともにお祝いし、心から激励と連帯の挨拶を送ります。
私たちは皆さんとともに戦後一貫して日本国憲法のもとで、「平和で公平・公正な社会」「ゆとりある豊かな生活」の実現に全力をあげて参りました。しかし今、平和憲法をないがしろにしようという動きが強まっています。
自民党、自由党による連立政権が発足するなかで、憲法9条を標的にした「憲法調査会」設置の動きが強まり、憲法に違反して、働く場や生活の場から戦争協力に駆り立てようとする新ガイドライン関連法案の審議が行なわれ、大きな山場にさしかかろうとしています。
今こそ、働く仲間を中心に、憲法を守りくらしに活かそうとする人々が力を合わせ、立ち上がらなければなりません。
深刻な不況が続く中で、完全失業率は4.6%と史上最悪を更新し、失業者は300万人を越えました。雇用問題は、今やわが国にとって最大の課題といわなければなりません。「例外なき規制緩和」に象徴される競争原理最優先の「弱肉強食」の経済ではなく、生活や福祉を守り、社会的、経済的に弱い立場に立つ政治こそ、21世紀に明るい未来を切り開く道筋であることを強調しなければなりません。
社会民主党は、「平和なくしてくらしなし」「平和なくして福祉なし」を合言葉に、働く人々をはじめとする広範な人々と力を合わせ、断固として平和憲法を守り、戦争協力の新ガイドライン関連法案を廃案に追い込むため全力をあげて闘います。
目前に追る21世紀を、全ての人々が平和で安心してくらせる時代とするためともに頑張りましょう!
1999年5月1日
社会民主党
党首 土井たか子