2000年10月27日
中川秀直内閣官房長官の辞任について(談話)
社会民主党
幹事長 渕上 貞雄
- 本日、中川秀直内閣官房長官が辞任した。右翼団体幹部との会食や愛人スキャンダル、首相の「第三国」発言をめぐる不手際など、中川氏の一連の言動は、官房長官としてはもちろん、政治家、公人としての資質を疑わざるを得ないものであり、辞任は遅きに失し、むしろ罷免に値するといわなければならない。また、一連の問題の真相は明らかではなく、辞任によって責任を免れるものではない。特に、公表された電話のテープが事実だとすれば、捜査情報の漏洩ともなりかねず、違法性を問われかねない問題である。中川氏は、公人の責任として自らことの真相を明らかにすべきである。
- 政府、与党が中川氏を辞任させたのは、今後の政局運営に不都合との判断によるものであり、「トカゲのシッポ切り」によって当面を糊塗し、自らの責任をのがれようとするものである。しかし、資質を欠く官房長官を任命したのは森総理であり、また、「第三国」発言については、森総理自身の総理としての資質が厳しく問われる問題である。森総理、森内閣の責任は重大であり、その責めを免れることはできない。
- 今回の参議院選挙制度改革を強行した政府、与党の強権的政治手法や中川問題に対する無責任な対応など、国民の政治不信を増大させる森「自公保」内閣にはもはや国政を担う資格はない。社会民主党は、森「自公保」内閣の責任を厳しく追及するとともに、内閣打倒に全力をあげる。