1999年3月8日

 

中村正三郎法務大臣辞任について(談話)

社会民主党  
幹事長渕上貞雄

1.本日、中村正三郎法務大臣が辞任した。辞任は当然のことであり、遅きに失したものである。社会民主党は、直接の原因となった入国関係書類の私蔵問題について、辞任によってうやむやにすることなく、経過を調査し明らかにすることを求める。

2.率先して法を順守すぺき法務大臣が、憲法批判の発言をし、さらに捜査や訴訟、また省内の業務において数多くの公私混同の疑念を抱かせるような事態を引き起こしてきた。これらは、閣僚としてあってはならないことであり、任免権者の小渕総理をはじめとする小渕内閣全体の責任でもある。閣僚としての資質を吟味することなく、自民党が派閥順送り人事を行ってきた弊害であることを銘記すぺきである。

3.社会民主党としては、中村前法相の言動が政治不信を増加させたことを重視し、さらに政治倫理の確立と政治改革を強く求めていくものである。

以上