1999年11月2日

衆議院議員 西村真悟 様

社会民主党全国女性議員連絡会

西村真悟議員へ国会議員辞職を求める要望書

 貴方は、「週刊プレイボーイ」誌(11月2日号)に掲載された対談で、日本の核武装を国会で検討すべきだ等と発言し、10月20日、防衛政務次官を辞任されました。

 対談のなかで、貴方は、「政務次官たるオレの意見」と立場を示しながら、平和憲法、国是である非核三原則、日本政府の核軍縮への取り組みに、真っ向から対立する考えを主張するとともに、女性を性の対象としてしか見ない女性蔑視発言を繰り返しています。

「『大東亜共栄圏、八紘一宇を地球に広げる』や」(同誌引用)
「征服とは『その国の男を排除し、征服した国の女を強姦し、自分の子供をうませる』ということです。」(同誌引用)

 この発言には、過去に日本軍がアジア諸国を侵略した戦争への反省がみじんも感じられません。また、「強姦」という言葉を多発し、しかもそれを肯定していることに、私たちは、怒りを禁じ得ません。どんな状況下にあろうとも、「強姦」は、女性の人格・人権を否定する最も恥ずべき差別行為であるからです。

大川「社民党がまた『いつかきた道』って言うんじゃないですか?」
西村「まあ、アホですわ、あんなもん。何を言うとんねんと。だからボク、社民党の(集団的自衛権に反対を唱える)女性議員に言うてやった。『お前が強姦されとってもオレは絶対に救ったらんぞ。』と」(同誌引用)

 貴方は、社民党を侮辱するとともに、社民党の女性国会議員への個人攻撃という卑劣な手段に及んでいます。これは単なる暴言ではすまされないことです。

 しかるに、防衛政務次官を辞職された後も、貴方は、自らの言動を反省するどころか、日本の核武装に関する持論を公の場で繰り返しています。

 非人間的な戦争の真実を正しく学ばない国は、再び平和を失う国になります。ヒロシマ・ナガサキの悲惨な被爆体験を経て、日本政府、そして私たち国民は、平和・核軍縮への取り組みを続けてきました。それらを否定する言動、そして人権意識の欠如、貴方の国会議員としての資質を疑わざるを得ません。

 私たちは、社会民主党に所属する女性国会議員、自治体議員(公認・推薦・党友含む)として、また、日々、平和・軍縮、人権の尊重、平等な社会を目指して、議会活動に取り組む者として、即刻、貴方が衆院議員を辞職することを強く求めます。

以上