2001.2.21

与党による野呂田予算委員長解任決議案の否決を弾劾する(声明)

社会民主党

 本日の衆議院本会議において、野党4党が共同提案した野呂田芳成予算委員長の解任決議案を、与党は数の力を持って否決した。

 野呂田委員長は、「KSD疑惑」や「機密費流用問題」に関する証人喚問等について、まったく応じない与党側に同調してこれを放置したばかりか、公聴会日程の強行採決を行うなど、公正、中立であるべき職責を放棄して一方的に与党側に加担する委員会運営を強行している。そして、わが党の辻元清美議員を誹謗中傷する文書配布問題についても、議会の尊厳に関わる問題であるにもかかわらず的確な措置を怠った。

 また防衛庁長官や農水大臣などの閣僚経験者である野呂田予算委員長が、平和憲法の理念を否定し、政府の歴史認識にも反して、太平洋戦争を美化し、正当化する発言を行った。これは、中国や韓国はもとより、アジア諸国の反発をまねき、わが国に対する不信感を増大させ、わが国の国際的信用を著しく失墜させるものといわなければならない。国会において重要な位置をしめる予算委員長の問題発言として到底看過できるものでなく、それ自身予算委員長罷免に値するといわなければならない。

 したがって、このような予算委員長を解任することこそ、わが国国会が果たすべき責任であり、見識というべきものである。にもかかわらず、与党3党は野呂田委員長の責任を問うことなく、数の力をもってこれを否決するという暴挙に出たのである。

 わが党は、与党の暴挙に対し、満身の怒りを持って抗議し、弾劾するとともに、引き続き森自公保政権打倒に全力を上げる。